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2024/10/01 21:15:09更新主な著書(書評リンク付)
  1. 物語主義 太宰治・森敦・村上春樹(2024)物語は本質に先立つ。物語が何よりも目標とするのは、〈物語の誇示〉それ自体である。理論編「物語と虚構の文芸学」および実践編「小説と映画の物語」の二部構成により、虚構・小説・映画を横断し、メタフィクション、語りの変異、逸脱するメタファーなど、テクストに入り込む雑音の軋みに耳を澄ませ、芥川龍之介・太宰治・森敦・村上春樹・小川洋子らの小説やその映画化作品を主に論じる。

  2. ひらがなの天使 谷川俊太郎の現代詩(2023)70年にわたって日本の代表的詩人として活躍する谷川俊太郎の詩について、現代アートの観点から読み直しを試みる。谷川は次々と詩の形式や発表形態を変様させながらも、詩的発語の動機として、一貫して沈黙と言葉との対峙する場を見つめ続けた。その営為の全貌を、美術や音楽との関わりに注力して論じる。キーワードは、作品や事象からの、触発による創造(creation by contact)である。
    □書評 阿毛久芳氏/『昭和文学研究』

  3. 接続する文芸学 村上春樹・小川洋子・宮崎駿(2022)物語を語り、読むことは、私を私ならざるものに「接続」することである。語り論、比較文学、イメージ論、アダプテーション論を駆使して、村上春樹『騎士団長殺し』『多崎つくる』『ノルウェイの森』、小川洋子『ホテル・アイリス』『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』、宮崎駿『風の谷のナウシカ』『風立ちぬ』、さらに映画『風の又三郎 ガラスのマント』などを論じる。
    □書評 泉谷瞬氏/『比較文学』
    □書評 跡上史郎氏/『村上春樹とアダプテーション研究』
    □書評 米村みゆき氏/『昭和文学研究』
    □書評 高橋幸平氏/『日本近代文学』
    □自著紹介/『MURAKAMI REVIEW』5

  4. 〈原作〉の記号学 日本文芸の映画的次元(2018)原作のある映画は第二次的な創作であるはずだが、かけがえのない固有性をもって観客に迫る。1950年代から現代に至る日本映画の中から、『雨月物語』『近松物語』『雪国』『夫婦善哉』『山びこ学校』『夜の鼓』『或る女』『心中天網島』『南京の基督』『薬指の標本』『神の子どもたちはみな踊る』などの作品を対象として、そのような原作現象の理論的な本質と表現の諸相とに肉迫する。
    □読書会報告 山路敦史氏/『武蔵野文学館紀要』
    □書評 城殿智行氏/『日本文学』

  5. 映画と文学 交響する想像力(2016)2013年から3年間に亙って展開した、科研費「現代日本映画と日本文学との相関研究―戦後から1970年代までを中心に―」の共同研究の成果。[I ジャンルとメディアの形成][II 協働とメディア・ミックス][III 川端康成の小説と映画─パリ国際ワークショップより]の3部から成り、12編の論文と、4編のコラムを収録している。パリ第7大学の坂井セシル教授も特別寄稿された。
    □書評 陶山恵氏/『アニメーション研究』
    □書評 川口恵子氏/『比較文学』
    □書評 十重田裕一氏/『映像学』
    □書評 柴田希氏/『日本近代文学』

  6. フィクションの機構2(2015)言語は根元的に虚構である。この根元的虚構論の立場から、〈嘘と虚構のあいだ〉〈近代小説と自由間接表現〉〈第二次テクストと翻訳〉〈カルチュラル・スタディーズとの節合〉〈認知文芸学の星座的構想〉〈無限の解釈過程と映像の虚構論〉など未解決の課題に答え、横光利一・太宰治・村上春樹の小説、安西冬衛・谷川俊太郎・松浦寿輝の詩、今井正の映画について論じた。
    □書評 西田谷洋氏/『昭和文学研究』
    □書評 高橋幸平氏/『横光利一研究』
    □書評 阿毛久芳氏/『日本文学』
    □書評 田口律男氏/『日本近代文学』
    □書評 山田俊治氏/『有島武郎研究』

  7. 物語の論理学 近代文芸論集(2014)日本近代に現れた小説・童話・評論における物語の位相に着目し、物語を〈誘惑〉と〈差異化〉の論理から分析するとともに、絶え間のない〈変異〉において読み直しを図った。樋口一葉「にごりえ」、小川未明「赤い蝋燭と人魚」、佐藤春夫『田園の憂鬱』、太宰治「ヴィヨンの妻」、ローベル「お手がみ」など、物語のありかを極限まで突きつめ、テクスト様式論による新たな読解を試みた。
    □書評 山本亮介氏/『日本文学』
    □書評 遠藤郁子氏/『日本近代文学』
    □書評 山田俊治氏/『有島武郎研究』

  8. 〈変異する〉日本現代小説(2013)先行するジャンル・定型・物語を踏まえ、それらを組み替えて小説は新たな生命を獲得し続ける。テクスト生成にまつわる小説の〈変異〉と、読解の営為における〈変異〉とを連動させた、精緻な現代小説論。中上健次・笙野頼子・金井美恵子らの作品を中心として、谷崎潤一郎・三島由紀夫・安岡章太郎から松浦理英子・多和田葉子に至る多数の現代作家を追究する。現代小説の最新レヴューも収録。
    □書評 西田谷洋氏/『日本文学』
    □書評 竹内瑞穂氏/『有島武郎研究』
    □書評 大杉重男氏/『日本近代文学』

  9. 花のフラクタル 20世紀日本前衛小説研究(2012)エクリチュールの同型写像——断片がつくり出す無限のセリーには、汲み尽くせぬ魅力がある。相似形に自己増殖をおこなう文芸テクストの可能性をとらえ、20世紀の前衛小説を、21世紀によみがえらせる。モダニスト久野豊彦の初のテクスト様式論を始め、横光利一・堀辰雄・太宰治・森敦・中河與一・葉山嘉樹・小林多喜二ら、アヴァンギャルドとメタフィクションの競演。
    □書評 松本和也氏/『昭和文学研究』
    □書評 山崎義光氏/『横光利一研究』
    □書評 中沢弥氏/『日本文学』
    □書評 西村靖敬氏/『比較文学』
    □書評 村田裕和氏/『有島武郎研究』
    □書評 野中潤氏/『日本近代文学』

  10. 新編 言葉の意志 有島武郎と芸術史的転回(2011)印象派から未来派まで、短時日のうちに芸術史を駆け抜けた孤高の作家・有島武郎の文学と思想の軌跡を、『或る女』『惜みなく愛は奪ふ』『星座』など代表作を網羅して執拗に追究。近代の総決算でもあり、現代の出発点ともなったその転回の様相を、〈創造的生命力〉〈小説構造論〉〈芸術史的転回〉〈表象のパラドックス〉の4つのキーワードに即して縦横無尽に論じ切った。旧版(有精堂出版)の増補改訂版。
    □書評 江種満子氏/『有島武郎研究』
    □書評(旧版) 山田俊治氏/『日本文学』
    □書評(旧版) 中川成美氏/『比較文学』

  11. 修辞的モダニズム テクスト様式論の試み(2006)比喩・擬人法・寓意などのレトリックや、断片性・モンタージュなどのテクスト形態は、現代文芸の研究において副次的とされた領域である。だがこれらは、作家が工夫を凝らし、読者に強い印象を与える要素にほかならない。宮沢賢治と横光利一の主要作品、モダニズムのスポーツ小説・内的独白・百貨店小説をテーマとして、テクスト様式論によって文芸研究のシーンを根本から更新しようと試みる。
    □書評 奥山文幸氏/『昭和文学研究』
    □書評 飯田祐子氏/『日本文学』
    □書評 石橋紀俊氏/『有島武郎研究』

  12. 横光利一の文学世界(2006)「横光利一文学への視座」「作品の世界」「読むための事典」の三部により、気鋭の執筆陣が、ヘテロセクシズム・文化創造・語り・ジェンダーなど、新たな視角から横光文学の意義を再定位する。4編の作家論、主要小説10作品の分析、14項目にわたる関連事項解説、略年譜・参考文献リストを備えた1冊本の読解マニュアル。横光の文学は、没後半世紀を過ぎても、なおその意義を持ち続けている。

  13. 係争中の主体 漱石・太宰・賢治(2006)主体と表現は、内部的・外部的に葛藤を孕み、自らと他者との間で係争中であるからこそ、すぐれた現代的な様式を実現する。複数的な論理の道筋そのものを論述の主体性としてとらえ、文芸テクストの不確定性・両義性を、矛盾するメッセージの同時存在から解明する。夏目漱石『こゝろ』『彼岸過迄』、太宰治「創生記」『斜陽』、宮澤賢治『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』などの、研究史を刷新。
    □書評 関谷一郎氏/『昭和文学研究』
    □書評 榊原理智氏/『日本文学』
    □書評 佐藤裕子氏/『比較文学』
    □書評 石橋紀俊氏/『有島武郎研究』

  14. フィクションの機構(1994)言葉は根元的に虚構である。アリストテレス詩学と分析哲学の両面から虚構の問題を哲学的に究明、文芸学理論の現代的な革新を企てた根元的虚構論のマニフェスト。「フィクションの理論—根元的虚構論への道」と「フィクションの実践—〈純粋文芸派〉の研究」の2部構成。横光利一の純粋小説、太宰治のメタフィクション、立原道造のNachdichtung、原民喜と反復のレトリックを論じる。
    □書評 紅野謙介氏/『昭和文学研究』
    □書評 安藤宏氏/『日本文学』
    □書評 中川成美氏/『比較文学』